いまこのページをご覧になっている皆さまは、恐らくレベニューマネジメントに関して多かれ少なかれ何かしらの疑問をお持ちかと思います。ホテルで働いている、または関わりのあるビジネスをしているけど、実際にレベニューマネジメントとはなんなのか、さらにどんな仕事をしているのかわからない、または例えレベニューマネジメントの仕事をされている方ですら、自分ではうまく説明できないという悩みをお持ちなのかもしれません。

という私もレベニューマネジメントを一言で説明してくださいと言われて、自分が納得する、さらに聞き手も納得するような形で一言で説明できた試しがありません。そして最終的には一言で説明することをあきらめました。なぜならば、簡潔に説明することと、聞き手にそれをわかってもらうことは必ずしも直結しないからです。世の中には「1分でわかる〇〇」ですとか「これを読めばあなたももう専門家」といった類のメディアが散乱していますが、世の中に1分でわかる物事など存在しませんし、ましてやビジネスにおいて1冊の本や雑誌で網羅できるほど表面的な手法はあるでしょうか?簡潔に説明できないのであれば、少なくともわかりやすく説明すればいいだけの話です。したがって、残念ながらレベニューマネジメントを一言で説明することはできませんが、できるだけわかりやすく皆さんにご説明したいと思います。

レベニューマネジメントは特にアメリカにおいて既にその手法が確立しています。学術的にも多くの研究がされており、その定義は黎明期から変わっていません。

レベニューマネジメントとは

・適切な商品を

・適切な顧客へ

・適切なタイミングで

・適切な価格で

・適切な販売チャンネルを通して

販売することです。

程度の差はあれ、上記の定義には商品開発から適切な顧客のターゲティング、販売手法や価格のコントロール、そして販路の開拓から販売まで商品販売に関わるすべての活動が含まれます。つまり、ホテルにおいて商品(それが部屋であってもレストランでの食事であってもスパでのトリートメントであっても)の販売戦略のすべてを担うのがレベニューマネージメントの仕事です。

ですから、ホテルで働いている大半の方が抱いているレベニューマネジメントの仕事のイメージ「部屋の在庫コントロールを行っている人」「価格を上下させて価格コントロールを行っている人」という理解は部分的には正しいですが、それはあくまでもレベニューマネジメントの仕事のほんの一部分にすぎませんし、個人的にはこのタスクの重要度はそれほど高くないとすら思っています。もし実際にレベニューマネジメントの仕事にたずさわっている方で1日の大半の仕事をこの作業に費やしている方は、今一度、レベニューマネジメントの仕事を再定義してみるのも良いかもしれません。